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ロックの部屋

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BLONDIE

デビー・ハリー『ROCKBIRD』



ブロンディのヴォーカリスト、デビー・ハリーのソロ作品。ここ一週間これをディスクマンで通勤のバスの中で聴いていました。ブロンディでも良かったんだけど、彼らのアルバムはほとんどLPでしかないので……。

絶頂期のブロンディのアルバムと比較すると、落ち着きというかポップで聴きやすいです。魅惑的な部分では物足りなさはありますが、軽く聞き流すにはいいんじゃないかな。

1986年の作品なんですが、『HUNTER』以降の4年間はデビー・ハリーは夫のクリス・スタインの看護(白血病)に熱心だったようでした。ブロンディのニューアルバムが聴きたかったけど、ソロ作の『ROCKBIRD』が出たので即買いした記憶があります。

色気を振りまいてる歳でも、状況でもなかったのかもしれないな。アルバム内のポートレートのデビーの表情は精彩がなく沈んでいるように見えます。

「FREE TO FALL」なんか、悲しげなバラードに聞こえるし、「BEYOND THE LIMIT」「IN LOVE WITH LOVE」のダンス曲も、ビートも軽くメリハリがもう一つ。「I WANT YOU」も可愛らしいポップソングなのですが、バックの演奏が緩い。

メロディーの良さでは「FRENCH KISSIN」が断トツ、これは気持ちよさそうにデビー・ハリー歌ってます。アルバム中NO1の出来です。

1999年にブロンディは『NO EXIT』を発表していますが、これも全盛期に比べるとイマイチでした。

そして昨年はサマーソニック2003のために来日しました。すっかり貫禄体型のデビーでしたが色気(オバサンの)は復活していました。往年の名曲を熱唱していました。

次は本当に期待が出来るかもしれないです、ブロンディ。(笑)

                       (2004-11-05記)

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ブロンディ「ハート・オブ・グラス」

ブロンディのこのビデオクリップにデビー・ハリーの画面ドアップ映像に悩殺された人も、限りなくいるであろうと思われる。看板女性ヴォーカリストのデビー・ハリーのルージユをいれた濡れた唇に…そして、金髪の髪の毛に、画面一杯に拡がったデビーの艶めかしい表情に私も参ってしまいました。

ブロンディが「ハート・オブ・グラス」でブレイクしたのは1978年、アルバムで言えば3作目の『恋の平行線』で、ここからシングルカットされている、この曲が全米NO1になっている。2作目までは、パンク志向で日本にも来日していたが、さほどの話題にもなっていない。それがどうだろう、「ハート・オブ・グラス」以降はよりポップ志向を強めヒット曲を連発し超ビッグバンドになってしまった。「アトミック」とか「ユニオン・シティー・ブルー」とかご機嫌なポップナンバーが最高でした。マドンナが出てくるまでは、彼女がアメリカのセックスシンボルのような存在だったのだから、相当な人気だったんですね。

あまりの妖艶さに、彼女の唇に保険金をかけたという話があるくらいです。グループはメンバー失踪の末に1982年に解散してしまいましたが、1999年に再結成アルバムを出している。さすがに、全盛期の艶やかさは成りを潜めていたけど、面影は感じられたアルバムでした。

今年のサマーソニックでは、ブロンディーが出演します。私が、密かに期待しているのは実はこのバンド。噂では、デビー・ハリーかなりのオバサン体型になっているとか。怖いような気もするけど、どんな「ハート・オブ・グラス」になっているのか楽しみであります。


                       (2003.06.17記) 


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